/

米コロナ感染、デルタ型8割強に マスク呼びかけ広がる

(更新)
ロサンゼルスではマスク着用が再び義務化された=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】米国で新型コロナウイルスのなかでもとりわけ感染力の強いインド型(デルタ型)への警戒感が強まっている。米疾病対策センター(CDC)によると、新規感染に占めるデルタ型の割合は8割を超えた。大半の州で感染は拡大傾向にあり、一時はコロナワクチンの接種の普及を受けて解除されたマスクの着用を再び呼びかける動きも各地で相次いでいる。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、19日時点で米国の新規感染者数は5万2111人だった。1週間前に比べて約1.5倍の規模に膨らんでいる。

とりわけ深刻なのがデルタ型の拡大ピッチだ。CDCのワレンスキー所長は20日の米議会上院の公聴会で、現時点でデルタ型は米国の新規感染の83%を占めるに至ったことを明らかにした。7月上旬時点では新規感染の5割強だったという。ワレンスキー氏はワクチン接種が普及していない地域で「劇的に拡大している」と指摘した。

デルタ型の猛威は米国の経済再開にも影を落としている。米国の多くの州では新学期が始まる9月ごろから対面授業の再開を見込み、多くの企業も従業員のオフィス復帰を目指しているためだ。

米小児科学会は19日、対面授業が再開した際に「2歳以上の子供にはマスク着用を推奨する」とする勧告を出した。現時点で米国では12歳未満の子供へのワクチン接種は認められておらず、感染を広げるリスクが高いためだ。

感染拡大が顕著になってきたことからマスクの着用義務を再び導入する自治体も出てきた。カリフォルニア州ロサンゼルスでは17日、ワクチン接種の有無に関係なく屋内でのマスク着用を再び義務化した。ネバダ州南部の保健当局やケンタッキー州知事もマスク着用を再び呼びかけている。ワクチン接種率が依然として低く、感染拡大が広がり続けているアーカンソー州やミズーリ州ではマスク着用の義務化が検討課題に上っているという。

オフィス再開を見直す動きもでてきた。米ブルームバーグ通信によると、変異ウイルスへの感染拡大を受けて米IT(情報技術)大手アップルは9月に予定していたオフィス再開を少なくとも1カ月後に延期する検討に入った。米銀大手シティグループのマーク・メーソン最高財務責任者(CFO)もオフィス再開を広げていくかどうかは決まった日付ではなく、感染状況を示す「データに基づいて決める」と話している。

一方、ワクチン接種を完了した人でもコロナに感染したり、さらには感染を広げたりするケースが目立ち始めている。米メディアは20日、ワクチン接種を終えている米民主党のペロシ下院議長の報道官によるコロナ感染が発覚したと報じた。サキ米大統領報道官も20日の記者会見で、ワクチン接種を完了しているホワイトハウスの職員がコロナ検査で陽性だったことを明らかにした。

新型コロナ特集ページへ

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

ワクチン・治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン