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米年金、バフェット氏「会長退任」の株主提案に賛同

【ニューヨーク=伴百江】米最大の公的年金基金、カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)は、4月末に開催される米投資会社バークシャー・ハザウェイの年次株主総会で、ウォーレン・バフェット会長兼最高経営責任者(CEO)に会長職の退任を求める株主提案に賛同すると表明した。CEOと会長の兼任は適切な企業統治を阻むとの見方が背景にある。

カルパースは米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、会長職退任の株主提案に賛成票を投じると表明した。株主提案は非営利団体の全米法律政治センターが提出していた。同センターは「会長職とCEO職の役割は異なる。兼任を避けることは企業の健全性と経営の成功にとって極めて重要だ」と説明している。

別の株主はバークシャーに対し、気候変動リスクとビジネス機会の双方に関する情報開示に加え、ESG(環境・社会・企業統治)関連の情報開示が不十分だったとして会計監査委員会メンバー2人の解任を求めた。カルパースはこれらの提案にも賛成票を投じると表明した。カルパースは運用資産総額4500億ドル(57兆円)のうち、バークシャー株(A株とB株)を23億ドル分保有している。

一方、バークシャーの取締役会はこれらの株主提案にすべて反対する立場を示している。91歳のバフェット氏は1965年からバークシャーのCEOを務め、会長には1970年に就任した。同氏はバークシャーの議決権の32%を握っており、今回の提案が可決する可能性は低い。

個人の資産を運用する年金基金などは受託者責任を果たすため、ESGの観点を運用に反映することが重要になっている。カルパースはバークシャーの企業統治改善に向けた株主提案に賛成を投じる必要に迫られているといえる。

バークシャーの株主総会は4月30日、中西部ネブラスカ州オマハで3年ぶりに対面で開催される。

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