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Netflix株急落 会員増、10〜12月820万人も予想届かず

(更新)

【シリコンバレー=佐藤浩実】米ネットフリックスが20日発表した2021年10〜12月期決算は売上高が前年同期比16%増の77億931万ドル(約8800億円)となり、四半期ベースで過去最高を更新した。純利益は同12%増の6億742万ドル。3カ月間の会員の純増数は4四半期ぶりに800万人を超えたが会社予想に届かず、先行きへの警戒から株価は時間外取引で一時20%超下落した。

21年12月末時点の動画配信サービスの会員数は2億2184万人で、9月末と比べて828万人増えた。438万人の増加だった7~9月期を上回り、20年10~12月期(851万人増)に迫る。北米が119万人のプラスにとどまるなか、欧州・中東・アフリカが354万人、アジア太平洋地域は258万人増えて全体をけん引した。アジアでは「日本とインドの拡大が顕著だった」(ネットフリックス)という。

「ウィッチャー」「エミリー、パリへ行く」など人気ドラマの続編のほか、制作費2億ドルを投じた「レッド・ノーティス」やレオナルド・ディカプリオ氏主演の「ドント・ルック・アップ」といった映画が会員増を後押しした。米調査会社モフェット・ネイサンソンによれば10~12月の新作数は前年同期より5割多い835話で、過去最多の水準だった。

ただ、会員の純増数は会社予想の850万人には届かなかった。ネットフリックスは株主への手紙で「継続率は健全なレベルだが、新規獲得のペースが新型コロナウイルス前の水準に戻っていない」と指摘した。コロナ下に会員が急拡大した反動が続くほか、中南米のマクロ経済の停滞などが影響している。米ウォルト・ディズニーや米ワーナーメディアなどとの競争も激しさを増す。

22年1~3月期の会員の純増数は250万人を見込む。700万人近い増加を見込んでいたアナリストらの事前予想に届かず、21年1~3月期の398万人も下回る水準だ。売上高は前年同期比10%増の79億ドルにとどまる見通し。収益の源泉である会員基盤の成長に対する警戒が広がり、20日の米市場の時間外取引でネットフリックスの株価は一時20%超下落した。

ネットフリックスは軟調な見通しについて「ブリジャートン家」の続編など有力作の配信時期が1~3月期の後半に集中する点を挙げる。テッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)は20日の決算説明会で「コロナを経て直線的な成長ではなくなっているが、ビジネスの根幹はとても安定している」と強調した。

成長が緩やかになるなか、ネットフリックスは各地で値上げを進めている。1月には主力市場の米国で利用料金を月1~2ドル引き上げた。カナダでも類似の価格改定をしており、日本などに広がる可能性もある。

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