1月のフィラデルフィア製造業景況感、7.8ポイント上昇

【ワシントン=長沼亜紀】米フィラデルフィア連邦準備銀行が20日発表した1月の製造業景況指数は23.2で、前月から7.8ポイント上昇した。2カ月ぶりの上昇で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(18.5程度)を上回った。
同調査は管轄地区内の約120の製造業者が対象で、前の月より景況感が「改善した」との回答の比率が「悪化した」との比率を上回るとプラスになる。

個別項目はばらつきがあった。「新規受注」が17.9で4.2ポイント上向き、「出荷」も20.8で5.5ポイント上昇した。一方、「雇用」は26.1で7.8ポイント低下した。
供給面では、「受注残」は23.5で12.1ポイント上昇したが、「入荷遅延」は25.2で6.2ポイント低下した。
「仕入れ価格」は72.5で6.4ポイント上昇したが、「販売価格」は46.4で4.0ポイント低下した。
また2022年のコスト見通しを尋ねたところ、回答者の平均予測上昇率は、エネルギー価格が6.4%、エネルギー以外の原材料が8.9%、中間財が6.4%、賃金が4.9%だった。