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Netflix、会員数の伸び鈍化鮮明 1~3月24%増収

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ネットフリックスの本社(カリフォルニア州)

【シリコンバレー=佐藤浩実】米動画配信大手ネットフリックスが20日発表した2021年1~3月期決算は、売上高が前年同期比24%増の71億6328万ドル(約7745億円)だった。純利益は同2.4倍の17億671万ドルで、ともに過去最高を更新した。ただ経済の正常化に伴い、3月末の会員数は2億764万人と同14%の増加にとどまった。

ネットフリックスは新型コロナウイルス下で業績と株価を成長させた企業の代表格だ。1〜3月期は英国の社交界を描いたコメディードラマ「ブリジャートン家」やサスペンスドラマ「Lupin/ルパン」が視聴者の人気を集めた。

ただ前の四半期末からの会員の純増数は会社予想(600万人)を大きく下回る398万人にとどまった。コロナ感染を防ぐ外出規制の影響で人々が家に籠もった前年同期の純増数(1577万人)と比べると、約4分の1の水準だ。

地域別では米国とカナダ(UCAN)の会員数が7438万人(20年12月末比で45万人増)となり、欧州・中東・アフリカ(EMEA)は6851万人(同181万人増)、日本を含むアジアは2685万人(同136万人増)だった。前の四半期比で純減となる地域はなかったものの、いずれも増加数は縮小した。

ネットフリックスは株主への手紙で「コロナによる2020年の大幅な(成長の)前倒しと、コロナ下の制作遅れに伴う21年前半の新作の少なさにより、有料会員数の伸びが鈍ったと考えている」と説明した。

米国や英国などではワクチンの接種が急ピッチで進んでおり、今後は「巣ごもり」よりも外出を選ぶ人がさらに増える見通しだ。そのため、ネットフリックスは4〜6月期の売上高が前年同期比19%増の73億200万ドル、純利益は2倍の14億4100万ドルになると予想する。会員数は3月末と比べて100万人の増加にとどまると見ている。

ネットフリックスのドラマ「ブリジャートン家」

ネットフリックスは動画配信サービス内でCMを採用しておらず、会員が毎月払う利用料が収益の基盤となる。会員数の伸びが鈍るなかでも成長を維持するため、20年秋から順次、米国などの主要市場で月に数百円の値上げを進めている。21年に入り、英国や日本でも料金を引き上げた。1~3月期は会員1人あたりの料金収入が前年同期と比べて6%上昇したという。

実際、キャッシュフローは改善している。特別項目を除くフリーキャッシュフロー(純現金収支)は1~3月期に6億9165万ドルの黒字だった。21年はコンテンツの制作・獲得に170億ドル以上の現金を投じる計画だが、通期でも純現金収支はトントンになる見通しだ。

20日の決算発表に伴い、同社の株価は終値を10%超下回って推移している。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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