米映画界大物に再び有罪 「#MeToo」運動発端

【ロサンゼルス=共同】米ロサンゼルスの裁判所の陪審は19日、複数の女性に対する性的暴行などの罪に問われたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン被告(70)について、うち1人への強姦などの罪で有罪評決を下した。米メディアによると、最長禁錮24年となる可能性がある。被告は2020年に同様の罪で有罪となり既に服役している。
映画界で絶大な影響力を持っていた被告を巡っては、17年にセクハラ疑惑が発覚。これを機に被害を告発する「#MeToo」(「私も」の意)運動が拡大した。
陪審は、13年にカリフォルニア州ビバリーヒルズのホテルで被告から性的暴行を受けたと訴えた俳優でモデルの女性を巡る3件の罪状を有罪と判断した。他の女性については一部を無罪とし、その他は意見が分かれ評決に至らなかった。
被告はニューヨークの裁判所で20年、女性2人への性的暴行などの罪を巡り有罪評決を受け、禁錮23年を言い渡された。