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米コロナ入院患者、2週間で6割増 医療逼迫の懸念再び

(更新)

【ニューヨーク=山内菜穂子】米国で新型コロナウイルス感染症による医療逼迫への懸念が高まっている。入院者数と集中治療室(ICU)の患者数はともに2週間前に比べて6割増え、1月のピーク時の6~7割に達した。特にワクチン接種が遅れる50歳未満の入院が急増し、30歳代ではピークを3割上回る水準になっている。

米ジョンズ・ホプキンス大のまとめによると、19日の新規感染者数(7日移動平均)は約6カ月ぶりに14万人を超えた。死亡者数は862人だった。2週間前に比べると感染者数は4割増え、死亡者数もほぼ2倍に増えた。

入院者数も急増している。英オックスフォード大の研究者らでつくるアワー・ワールド・イン・データによると、19日の入院者数は約8万3000人、ICU患者数は約2万1000人。2週間前と比較すると、ともに6割増えた。

入院者数は1月の感染ピーク時の65%、ICU患者数は75%の水準に達する。米疾病対策センター(CDC)は1カ月以内にピークを上回る可能性があるとみる。現在の症例数の大半を占めるインド型(デルタ型)は他の型に比べて「ワクチン未接種の人により重篤な症状を引き起こす可能性がある」と指摘する。

特に入院者数が増えているのはワクチンの接種割合が比較的低い50歳未満だ。人口10万人あたりの入院者数では50歳未満が1月のピークを上回る。30~39歳はピーク時に比べ3割超増えた。

米大手医療機関メイヨー・クリニックによると、25~39歳のワクチン接種完了割合は50%。最も割合が高い65~74歳に比べて30ポイント以上も下回っている。

地域別にみると、テキサス州やフロリダ州など南部を中心に病床が逼迫する。多くがワクチン接種割合が低い地域と重なる。

フロリダ州では8月上旬から新規感染者数が1月のピーク時を超える水準が続く。図書館など州内8カ所で、感染者に治療薬を投与している。SNS(交流サイト)では図書館の床に横たわる感染者の姿が拡散された。

「限界に達しつつある」。南部ケンタッキー州のビシア知事は州内の病院が深刻な医療スタッフの不足に直面していると語った。南部ジョージア州は病院での受け入れを増やすため1億2500万ドル(約137億円)を投じる。

今回の感染の再拡大によって、マスクの着用義務付けを禁止する州方針を修正する動きも出ている。

テキサス州は19日、学校でのマスク着用の義務づけを禁止する措置を一時的に停止した。AP通信などによると7郡と48学区が州の方針に反し、マスク着用の義務づけを導入していた。アボット知事は17日、コロナの感染が判明している。

テキサス州と同様にマスクの義務づけを禁じていた南部アーカンソー州も19日までに、50万枚以上のマスクを学校に送った。

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