米モルガン10~12月期、純利益51%増 投資家の売買活況

【ニューヨーク=宮本岳則】米金融大手モルガン・スタンレーが20日発表した2020年10~12月期決算は、純利益が前年同期比51%増の33億ドル(約3400億円)となった。投資家の売買が活況で、取引を仲介するトレーディング業務が好調だった。
事業会社の売上高に相当する純営業収益は同26%増の136億ドルだった。部門別ではトレーディング業務が同32%増の42億ドル。顧客の株式と債券の取引が活発で、手数料収入が伸びた。株式では特に金融派生商品(デリバティブ)取引が堅調だった。
投資銀行業務の営業収入も46%増と好調だった。米国の新規株式公開(IPO)市場が活況で、株式引受業務に追い風が吹いた。M&A(合併・買収)の完了案件が増え、助言手数料収入が入ってきたことも増収に寄与した。
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