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NYダウ一時900ドル超安 中国恒大不安、欧州株も全面安

(更新)

【ニューヨーク=後藤達也、ロンドン=篠崎健太】世界の金融市場でリスク回避の動きが広がってきた。20日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が一時900ドル以上下落した。中国の不動産大手、中国恒大集団の資金繰り不安が強まり、香港市場では不動産株を中心に株価が急落。欧米市場でも投資家心理が悪化している。

米東部時間20日午後2時50分(日本時間21日午前3時50分)時点のダウ平均は前週末比882ドルほど安い3万3702ドル程度で推移している。大手銀行株は3~5%安と大きく下落。キャタピラーやシェブロンなど景気敏感株やIT(情報技術)など幅広い銘柄が値下がりしている。株安の警戒感を映すVIXは急上昇した。

欧州株は現地時間の午後にかけて一段安となり、主要国の株価指数は前週末比で2~3%程度下げて推移している。フランスのCAC40、英FTSE100種総合株価指数はそれぞれ7月半ば以来、約2カ月ぶりの安値水準をつけた。シカゴ市場の日経平均先物も前週末比で一時700円以上(2%強)下落した。

恒大集団は23日以降に発行した社債の利払い日が相次ぎ到来するため、資金繰りに行き詰まるとの懸念が高まっている。同社は巨額の債務を抱え、金融システム全体を不安定にするリスクも一部で警戒されている。香港不動産大手の株価も中国政府が統制を強めるとの見方から急落しており、恒大発の不安が世界の株式市場に波及している。

20日は東京市場や上海市場が休場だった。香港市場ではハンセン指数が前週末比3.3%値下がりし、年初来安値を更新。恒大集団は一時2割安と急落した。中国の金融や不動産市場の先行き不透明感から、運用リスクを回避する売りが膨らんだ。

株式市場以外にも投資家の警戒は広がっている。暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格は前日と比べ一時7%以上下落した。世界経済の不透明感から銅や原油の先物価格も下落し、安全資産とされる金の価格は小幅に上昇した。外国為替市場で円相場は1ドル=109円60銭程度と前週末より30銭ほど円高・ドル安になった。

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