米P&G1~3月、純利益3%増 値上げでコスト増吸収

【ニューヨーク=河内真帆】米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が20日発表した2022年1~3月期決算は、純利益が前年同期比3%増の33億5500万ドル(約4290億円)だった。商品の値上げにより素材価格や輸送費などコスト増を吸収した。
売上高は同7%増の193億8100万ドルと市場予測(187億ドル前後)を上回った。風邪薬や店頭薬などヘルスケア用品の販売が13%増と堅調だった。主力のファブリック・家庭用洗剤用品事業の売上高は7%増えた。
シュルテン最高財務責任者(CFO)は消費者の値上げへの反応について「予想したよりポジティブだ」と述べ、値上げによる顧客離れは限定的との見方を示した。
22年通期の売上高は従来予想の3~4%増から4~5%増に引き上げた。地政学的な緊張の高まりや新型コロナウイルスの封じ込めを狙う中国での生産拠点の停止など「すべてがコスト高に結びつく地合いにある」(同CFO)という。
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