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フォードと韓国SK、米に車載電池工場 6000億円投資

(更新)
フォードはSKイノベーションと組んで車載電池の調達体制を強化する=ロイター

【ニューヨーク=中山修志、ソウル=細川幸太郎】米フォード・モーターと韓国SKイノベーションは20日、車載電池の合弁会社を設立すると発表した。米国内に約6000億円を投じて車載電池の新工場を建設する。米ゼネラル・モーターズ(GM)と韓国LG化学に続く米韓の電池連合が誕生する。

合弁会社の名称はフォードの青いロゴマークを意味する「ブルーオーバルSK」。米国内に電池の新工場を建設し、2020年代半ばの生産を計画する。建設地は未定だが、電気自動車(EV)のピックアップトラック60万台分に相当する年間60ギガワット時の生産能力を予定する。

SKはこれとは別に、南部ジョージア州に単独で2つの電池工場を建設中だ。第1工場は今年後半、第2工場は23年の生産開始を計画している。年産能力は合計22ギガワット時で、10ギガワット時の電池をフォードに、残りをEV事業でフォードと提携する独フォルクスワーゲン(VW)に振り向ける。

フォードは今年2月、25年までにEVの開発・生産に220億ドル(約2兆4000億円)を投資する計画を発表した。米ミシガン州での電池の研究施設建設や、次世代技術の「全固体電池」を開発する米スタートアップ企業への出資拡大など、矢継ぎ早に投資戦略を打ち出してきた。

21年後半にEVの商用バンを発売し、22年春に主力ピックアップトラック「F-150」にもEVモデルを追加する。30年までに米国内で年間140万台分の電池を確保する計画。これは20年の同社の米国販売実績の7割に相当し、SKとの合弁工場の能力増強も視野に入れる。

ライバルのGMは19年に韓国LG化学と車載電池で提携した。米オハイオ州とテネシー州の2カ所に合弁工場を建設中で、生産能力は合わせて年間70ギガワット時にのぼる。

米韓2連合の動きは米政権の意向とも合致する。バイデン大統領は2月に米国のサプライチェーン(供給網)整備に向けた大統領令に署名。半導体やEV電池を主要4品目と位置づけ、中国に依存しない調達体制の構築を指示した。

バイデン氏は21日に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とホワイトハウスで会談する。フォードとSKは首脳会談に合わせて合弁事業を発表し、提携関係をアピールする狙いもあったようだ。

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