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Facebook、旧リブラ関連サービスを試験提供 米などで

【シリコンバレー=奥平和行】米フェイブスックは19日、送金・資金管理サービス「Novi(ノビ、旧カリブラ)」の試験提供を米国などで始めた。当初は同社が主導するデジタル通貨「ディエム(旧リブラ)」の関連サービスとして2020年前半の開始を目指していたが、各国の金融当局などの懸念が相次いで計画が遅れていた。

フェイスブック傘下でノビの運営を担当する米ノビ・フィナンシャルが同日、米国と中米のグアテマラで小規模な試験サービスを始めたと発表した。ノビは暗号資産(仮想通貨)交換業大手の米コインベース・グローバルや米パクソスと組んでサービスを提供する。

両国の利用者がスマートフォンにノビのアプリを取り込み、パクソスが提供する仮想通貨「USDP」を使って送金できるようにした。USDPは米ドルに連動する「ステーブルコイン」で、利用者はデビットカードを使って入金する。送金の手数料は無料とする。

フェイスブックでデジタル通貨事業の責任者を務めるデビッド・マーカス氏によると、グアテマラでは人口の56%が銀行などの提供する金融サービスを利用できないという。一方、国内総生産(GDP)の14%を家族や友人による海外からの送金に依存し、米国から無料で送金できるサービスの需要があるとみている。

フェイスブックは19年にリブラの構想を発表し、当初は複数の通貨のバスケットを裏付けとした世界共通のステーブルコインの発行を目指していた。ただ、各国で金融政策への悪影響を懸念する声が強まったほか、資金洗浄(マネーロンダリング)の対策が不備だといった指摘も相次いだ経緯がある。

同社はこうした反発を受け、当初は20年前半としていたサービスの開始時期を延期していた。同年にはドルなどの個別通貨に連動するリブラの発行を優先する方針も公表している。送金・資金管理サービスの名称はカリブラからノビに変え、デジタル通貨そのものもリブラからディエムに改称するなど計画の見直しが相次いだ。

リブラについては一部メディアが21年1月にも発行を始めるなどといった見通しを報じていたが、まだ実現していない。19日に始めた試験サービスもパクソスのUSDPを活用し、仮想通貨の保管などの業務ではコインベースの協力を得る。フェイスブックはさらなる妥協を余儀なくされたとの見方も浮上している。

ノビは試験サービスの提供について「準備状況を確認し、顧客対応などが十分に機能することを示すため」と説明している。事業責任者のマーカス氏は同日、ツイッターを通じて「当社のディエムに対する支持は以前と変わらない。当局の承認を得てサービスが始まり次第、ノビに組み込む」との考えを示した。

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