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テスラの4~6月、42%増収 中国都市封鎖で成長減速

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【シリコンバレー=白石武志】電気自動車(EV)大手の米テスラが20日発表した2022年4~6月期決算は売上高が前年同期比42%増の169億3400万ドル(約2兆3400億円)、純利益が98%増の22億5900万ドルだった。中国政府によるロックダウン(都市封鎖)の影響で期中のEV販売台数は27%の増加にとどまり、年間目標である前年比50%超の伸び率を下回った。

1株当たりの利益水準は2ドル27セントとなり、事前の市場予想(1ドル81セント前後)を上回った。米国経済が歴史的な高インフレに直面する局面でも段階的にEVを値上げして高水準の収益力を保った。20日の米国市場の時間外取引でテスラ株は終値を上回って取引されている。

中国・上海市が新型コロナウイルスを封じ込めるために3月下旬から約2カ月間の都市封鎖に踏み切ったことで、テスラが同市郊外に構えるEV工場は操業の一時停止を余儀なくされた。4~6月期のEV販売台数は27%増の25万4695台となり、3四半期ぶりに30万台の大台を割り込んだ。

現地メディアによるとテスラは上海の工場内で数千人の従業員らを寝泊まりさせることで外部との接触を抑え、ロックダウンの最中だった4月中旬にEV生産を再開した。調査会社マークラインズによると4月のテスラの中国販売台数は前年同月比9割超減少したが、5月以降は急回復している。

4~6月期の販売台数の車種別の内訳は小型車「モデル3」と小型SUV(多目的スポーツ車)「モデルY」が合わせて20%増の23万8533台となり、全体の94%を占めた。高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」は計1万6162台と8.5倍に増えた。

テスラは米国でインフレが本格的に意識され始めた21年以降、EVの価格を小刻みに引き上げてコスト増を消費者に転嫁してきた。4~6月期の売上高営業利益率は前年同期から3.6ポイント上昇して14.6%になった。自動車メーカーで高収益の目安とされる営業利益率10%を上回る水準が続いた。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は20日に開いたアナリスト向けの決算説明会で経済予測は難しいと断りつつ、「年末にかけてインフレ率は低下すると思う」との見通しを示した。電池生産に必要なリチウム価格は高止まりしているが、炭素鋼やアルミニウムなどのコモディティー(商品)価格は下落傾向にあるという。

テスラは同日、保有していた暗号資産(仮想通貨)ビットコインの約75%を6月末までに現金化したと明らかにした。マスク氏は中国の都市封鎖の不確実性に備えた一時的な措置だと説明し、「今後、ビットコインの保有を増やすことも考えている」と述べた。

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