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Netflix、7~9月83%増益 「イカゲーム」で会員拡大

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【シリコンバレー=佐藤浩実】米ネットフリックスが19日発表した2021年7〜9月期決算は売上高が前年同期比16%増の74億8346万ドル(約8600億円)、純利益が同83%増の14億4907万ドルだった。韓国で制作したドラマ「イカゲーム」の大ヒットが後押しし、前の四半期は2013年以来の低水準だった会員の拡大ペースも復調した。

9月末時点の会員数は2億1356万件で、6月末と比べて438万件増えた。154万件にとどまった4〜6月期と比べ、3カ月間の純増数は3倍近い水準だ。新型コロナウイルス下の「巣ごもり」で会員増のペースを伸ばした同社では過去数カ月にわたり反動が起きていたが「年後半の強力な作品群が奏功している」。前の四半期に純減となった北米の会員数も7~9月期は再びプラスに転じた。

復調を後押しした代表作が9月中旬に配信を始めた韓国ドラマ「イカゲーム」だ。同社が指標とする「配信後4週間の視聴数」は1億4200万世帯を超え、それまで1位だった「ブリジャートン家」(20年12月配信)を抜いた。借金を抱えた主人公らが賞金と生き残りをかけて競うストーリーや作中に登場する韓国の子供の遊びがSNS(交流サイト)で話題になり、新規加入やサービスの再開を促した。

同作品は米国のハロウィーンの衣装で一番人気になるなど社会現象になっており、配信からひと月たった今も視聴増が続く。米コロラド州立大学のハイシュンチュン教授は「グローバルな配信プラットフォームで国際的な才能とローカルな創造性を融合させたことが成功につながった」と指摘する。

イカゲーム以外でも、秋以降はコロナによって撮影が遅れていた大型作品の投入が相次ぐ。ネットフリックスは10〜12月期に850万件の会員純増を見込んでいる。

一方、動画配信サービスで競合する米ウォルト・ディズニーのボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は9月、年後半にかけて「ディズニープラス」の会員増が鈍化すると予測した。コロナ禍でサービスの浸透が進んだ一方、経済活動の平常化で家で過ごす時間が減り、契約するサービスの数を絞る動きが起きているためだ。ネットフリックスもイカゲームが後押しした復調をどこまで持続できるかが焦点となる。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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