/

米医療顧問「1~2週間で医療逼迫も」 NY州は感染最多

【米州総局=清水孝輔】バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は19日、新型コロナウイルスの感染増に関して「この状況が続けば1~2週間後に医療システムが逼迫する可能性がある」と述べた。東部ニューヨーク州では1日あたりの新規感染者数が2万2400人強と3日連続で過去最多を更新し、経済活動にも影響が出始めた。

ファウチ氏は米ABCテレビで「オミクロン型は非常に強い感染力がある」と指摘した。一方で「ロックダウン(都市封鎖)は現時点では予想していない」とも話した。米NBCテレビでは「これまでの施策を拡大する」と語り、人の移動が増える年末年始の休暇を控えてワクチン接種を加速する必要性を強調した。

ニューヨーク州では19日に26万7422件のコロナ検査の結果が報告され、そのうち8.41%が陽性だった。新規死者数は58人と約200人だった2021年初めや1000人規模に達した20年4月を下回る。感染者は増えているが、ワクチンの効果で重症者の増加は抑えられている。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は同日の記者会見で南アフリカの感染状況を挙げ、「オミクロン型は急激に増加した後に落ち着き始め、やがて過ぎ去るだろう」と述べ、今後数週間は厳しい状況を迎えるとの認識を示した。人の往来が多い同市は20年に米国でコロナ感染が広がった初期にも他の地域に先行して感染者が急増した。

クリスマス休暇が近づく中、コロナ検査需要は急拡大している。米国のクリニックなど検査所には長い行列ができている。ニューヨーク市では12月に入ってPCR検査などの検査を受けた人が1日あたり7万人超と過去最多を更新した。同市は自宅向けに50万回分の検査キットを配布し、検査場所も拡充する方針だ。全米各地で同様な取り組みが広がる見通しだ。

米国ではコロナの感染再拡大の影響で経済活動を制限する動きが出ている。米プロバスケットボール協会(NBA)は19日、合計で5試合を延期すると決めた。ニューヨーク市のブロードウェーでは休演する劇場が増えているほか、従業員が検査で陽性と診断され営業を休止するレストランも増えてきた。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、7日移動平均でみた米国の新規感染者は18日に約12万7000人と1カ月前に比べて4割近く増えた。米疾病対策センター(CDC)によるとオミクロン型の比率は11日時点で2.9%にとどまるが、足元では急激に広がっているとみられる。米CNNの調べでは、19日時点で45の州や首都ワシントン、プエルトリコでオミクロン型の感染が確認されている。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
■ワクチン・治療薬 ■国内 ■海外 ■感染状況 ■論文・調査 ■Nikkei Asia

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン