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トランプ氏、慣例破りの退任 就任式152年ぶり出席拒否

(更新)
トランプ米大統領は4年間の任期を終えて20日に退任する=AP

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領が20日、4年間の任期を終えて退任する。慣例に反して軍楽隊などを駆使した華やかな退任式を計画し、バイデン次期大統領の就任式を欠席する。民主主義の象徴でもある「円滑な政権移行」に逆行し、米社会の分断を最後まで印象づけることになる。

米メディアによると、トランプ氏は20日午前にホワイトハウスを離れてワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で退任式を計画している。外国で体験した国賓級待遇の式典をモデルにして、軍楽隊や旗を振って会場を盛り上げるカラーガード隊の参加を検討。会場に敷くレッドカーペットで華やかさも演出する方向だという。退任する大統領はなるべく目立たないようにする慣例から逸脱する公算が大きい。

トランプ氏はバイデン氏の大統領就任式を欠席すると表明している。2020年11月の大統領選での敗北を明確に認めていないためとみられる。前任者が新大統領の就任式への参加を拒否したのは1869年のアンドリュー・ジョンソン元大統領以来となる。1901年設立の就任式共同議会委員会は就任式を通じて「指導者の継続性を体現する」と説明しているが、トランプ氏の欠席はこの目的に反する。

就任式は円滑な政権移行を国内外にアピールする工夫を凝らしてきた。慣例では式典前に新旧の大統領や副大統領がホワイトハウスに集まる。歓談後に新旧大統領が同じ自動車に乗ってホワイトハウスから議会へ移動。新大統領は就任演説で、前大統領に対して政権移行への協力に謝意を示す。最近は式典後に議会から移動するためヘリコプターに乗り込む前大統領夫妻を新大統領夫妻が見送ってきた。

米連邦議会周辺では多数の州兵が警備にあたる(ワシントン)

首都ワシントンでは18日、連邦議会議事堂の占拠事件を受けて治安対策の強化が進んだ。就任式会場の議会を囲むように高さ5㍍程度の鉄の柵が設置された。ホワイトハウスと議会を結ぶペンシルベニア通りは閑散とし、ホワイトハウス周辺では武装した州兵が練り歩いて警戒にあたった。

議会周辺に住むドーン・ゴールドシュタインさんは2001年9月に起きた米同時テロ以来の厳しい治安対策だと驚く。「お祝いのイベントで警備を強化しなければいけないのは悲しいが必要な措置だ」と語った。

トランプ氏を支持するリサ・ヴェルドニクさんは「バイデン氏は不正行為で大統領選に勝利した」と主張。平和的な抗議デモを支持し、SNS(交流サイト)などで同志が就任式当日にワシントンへ集まると分かれば参加したいと語った。

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