米海兵隊、オスプレイ運用を継続 空軍と対応割れる

【ワシントン=中村亮】米海兵隊は18日、輸送機オスプレイの運用を続けると明らかにした。空軍は16日に機体の安全確認が必要だとして全ての機体の飛行停止を決めており、対応が割れた。
空軍特殊作戦司令部によると、オスプレイが飛行中にクラッチの不具合を起こす問題が2017年以降に合計で4件あった。そのうち2件は最近6週間で起きた。空軍は日本の米軍横田基地へ配備している機体を含めて地上待機を決めた。
一方で海兵隊は声明で、10年からクラッチの不具合の問題を認識し、パイロットは飛行中に不具合が起きた場合の対処策を訓練していると指摘。地上待機は不要だとの考えを示した。関係機関や産業界と連携し、根本的な原因の究明に向けて引き続き協力していくとした。海兵隊は沖縄県にオスプレイを配備している。
米軍事メディアによると、空軍は7月下旬にもステルス戦闘機F35の多くを地上待機させる措置をとった。緊急時に機外へ脱出するための射出座席で不具合が見つかったためとしていた。