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テスラ株、売買最多の14兆円強 指数算入で需給いびつに

(更新)
テスラ株の急騰でイーロン・マスクCEOの保有資産も大幅に増えた=AP

【ニューヨーク=後藤達也】18日の米株式市場でテスラ株の売買代金が過去最多の約1400億ドル(約14兆5000億円)強に急増した。21日に主要株価指数に組み入れられるため、投資家の買い注文が増えて利益確定売りと交錯。終値は前日比6%高の695ドルと過去最高値を更新した。株価が高騰する中、需給はいびつで週明けに株価が乱高下する可能性もある。

金融情報会社リフィニティブによると時間外を含めた売買代金は米東部時間午後5時時点で、前日の4倍近くに増えた。東京証券取引所全体の1日分の取引をはるかにしのぐ規模だ。特に取引終了間際だけで500億ドル近くの売買があった。テスラ株は2020年を通して物色が集中しており、株価は昨年末比で約8倍に高騰。時価総額は約6600億ドル(約68兆円)と米企業で6位に躍り出た。

テスラ株は週明けの21日にS&P500種株価指数に組み入れられる。同社は株式時価総額や売買代金では米国株で屈指の規模だが、収益などの基準が未達だったため同指数への算入が遅れていた。投資信託や年金基金などS&P500に連動して運用する投資家は多く、指数に組み入れられれば企業の実力とは別に資金が入りやすくなる。

米調査会社リッパーの調べでは、S&P500に連動するファンドの総資産は2兆ドルを超える。ファンド以外でも同指数への連動を狙う投資家は多い。テスラの時価総額はS&P全体の1%強のため、単純計算で数百億ドル規模の需要が発生する。指数の銘柄入れ替えに伴う売買代金は全体で数千億ドル規模になるとの試算もある。

上場投資信託(ETF)など指数に連動するタイプの運用はコストやリスクの低さから人気を集め、過去数年で拡大した。テスラが主要株で異例の高騰をみせた影響もあるが、銘柄組み入れの調整だけでこれほど巨額のマネーが移動した例はない。

市場関係者によると「S&P500に連動するファンドでも18日にすべて組み入れるわけではない」という。組み入れ期待で最近の株高が急だったため、21日以降は反動で下落するリスクも意識されている。テスラは個人投資家の短期取引も多く、同社株の値動きが投資家心理に影響を与える可能性もある。

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