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エヌビディア、5~7月純利益3.8倍 ゲーム用半導体好調

ゲーム用半導体を中心に成長が続いている(カリフォルニア州のエヌビディア本社)=同社提供

【シリコンバレー=白石武志】米半導体大手エヌビディアが18日発表した2021年5~7月期決算は売上高が前年同期比68%増の65億700万ドル(約7100億円)、純利益が3.8倍の23億7400万ドルだった。ゲーム向け半導体の需要が旺盛で、売上高は四半期として過去最高を更新した。

事業領域別では全体の5割近くを占めるゲーム部門の売上高が85%増の30億6100万ドルと好調だった。ゲーム対戦競技「eスポーツ」の市場拡大などに伴い、パソコンでゲームを遊ぶ際に使うGPU(画像処理半導体)の販売が伸びた。

同社のゲーム用GPUは暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)にも使われている。20年末からの「ビットコイン」の価格上昇でマイニングブームが再燃し、一時はゲーム愛好家の手に製品が届きにくくなる事態になった。現在は相場下落などでマイニング向けの需要は落ち着きつつあるという。

データセンター部門の売上高は35%増の23億6600万ドルだった。クラウドサービスを手掛けるIT(情報技術)大手に納める人工知能(AI)計算用の半導体が好調だった。規模の拡大に伴い、伸び率が2倍を超えていた前年同期に比べると成長は緩やかになっている。

自動車部門の売上高は37%増の1億5200万ドルだった。車内に情報や娯楽を届けるインフォテイメント機器向け半導体の落ち込みを自動運転向けの伸びで補い、約2年ぶりに前年同期の実績を上回った。プロの動画編集者向け半導体の売上高は2.6倍の5億1900万ドルだった。

8~10月期の売上高については68億ドル前後になるとの見通しを示した。前年同期に比べ44%の伸びとなり、アナリストらによる市場予想(65億8000万ドル前後)を上回った。

世界的な半導体不足が幅広い産業に影響を与えているが、エヌビディアは自社製品の生産を委託する「ファウンドリー」と長期的な供給コミットメント(約束)を結んでいる。18日に開いたアナリスト向けの電話会見でジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は「十分な供給量を確保している」として、「来年も成長計画を達成できると考えている」と述べた。

エヌビディアが英半導体設計大手のアームを400億ドルで買収すると発表してから1年近くが経過したが、現在も各国・地域の規制当局の審査が続いている。アームから技術のライセンスを受ける半導体メーカーの一部は競争環境を阻害する恐れがあるとして買収に反対しているが、コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は「この取引に自信を持っている」と従来の立場を繰り返した。

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