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米金利の上昇加速、2年債1%超 FRB利上げ拡大観測で

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【ニューヨーク=斉藤雄太】18日の米債券市場で国債利回りの上昇(価格は下落)が加速し、政策金利の動きに敏感な2年債利回りは1年11カ月ぶりに1%を上回った。原油高をきっかけにインフレ抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)の利上げが想定以上に進むとの見方が広がった。金融引き締めを警戒し、同日の米株式相場は大幅安になった。

18日は原油先物相場の指標になるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が一時1バレル86ドル台後半と2014年10月以来約7年ぶりの高水準を付け、インフレ懸念が改めて意識された。FRBは21年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で22年中に3回利上げする基本シナリオを示した。だが米ヤルデニ・リサーチのエドワード・ヤルデニ氏は「市場は明らかに4回の利上げ、あるいは最初の利上げ幅が0.25%でなく0.5%になることを視野に入れている」と話す。

2年債利回りは一時、約1.06%まで上げた。21年末から0.3%以上高い水準だ。1%を超えるのは20年2月以来で、新型コロナウイルスの感染拡大前だった当時はFRBの政策金利(誘導目標の下限)が1.5%だった。米長期金利の指標になる10年債利回りも一時1.87%台まで上がり、20年1月以来2年ぶりの高水準になった。

FRBは25~26日にFOMCを開く。市場は利上げ開始がその次の3月半ば開催のFOMCと見込むが、パウエル議長が利上げや保有資産の縮小といった引き締め策の進め方についてどのように言及するかに注目している。

18日の米株式市場では急ピッチの金利上昇が景気の減速懸念を誘い、主要株価指数が軒並み大幅安になった。ダウ工業株30種平均は一時、前週末比600ドル強(1.8%)下落し、終値は543ドル安だった。金利上昇に弱いハイテク株中心のナスダック総合株価指数は2.6%安で引けた。

大手金融機関は一般的に金利上昇が利ざや改善期待につながるが、この日は21年10~12月期決算が振るわなかったことが材料視され、株式への売り圧力が強まった。モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は米企業の決算発表の本格化を前に「株式価値を評価する際の焦点は企業収益になる」と指摘。これまでの強い需要の反動やコスト高が見込まれる22年上期に高収益を維持できるかを注視する。

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