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Facebook、欧州で1万人採用発表 逆風緩和の思惑も

【シリコンバレー=奥平和行】米フェイスブックは18日までに、欧州で5年間に1万人を採用すると発表した。技術者を中心に雇用し、仮想現実(VR)などの技術を活用する「メタバース」の構築を加速する。同社はプライバシー保護などを巡り欧州当局と鋭く対立してきた経緯があり、雇用への貢献を訴えて逆風を和らげる思惑もありそうだ。

渉外担当のニック・クレッグ副社長が製品担当の幹部とともに発表した。同社はVRや拡張現実(AR)などの技術を活用して仮想空間で利用者が交流できるようにするメタバースの構築を成長戦略のひとつに据えている。大量採用により「欧州の人々が経済機会を広げるメタバースの構築に初期段階から参画することになる」としている。

フェイスブックは20年、メタバースの基盤「ホライゾン」を立ち上げて一部の利用者に提供を始めた。自社で会議やセミナーを開けるサービスなどを立ち上げたほか、外部の企業や個人も開発に参画することを促している。こうした活動を後押しするため、今月初めに1000万ドル(約11億円)の基金を設けることも発表した。

欧州当局は米巨大IT(情報技術)企業の独占・寡占に厳しいまなざしを向け、租税回避も問題視してきた。フェイスブックはプライバシー保護などの観点からも批判を浴びている。25日には同社が子供に関する自社に不都合な調査結果を隠蔽したと主張している元社員が英議会で証言する予定だ。

採用の発表にあわせてクレッグ氏らは欧州のテクノロジー分野における貢献を称賛し、同社がフランスに人工知能(AI)の研究所を開いたといった実績を強調した。また、表現の自由やプライバシーなどといった分野を挙げ、「欧州はインターネットの新たなルールを形成するうえで重要な役割を果たしている」と持ち上げた。

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