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アフガン女性の人権「懸念は現実」 マララさん、米紙に

(更新)
ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(2019年3月)=ロイター

【ニューヨーク=山内菜穂子】ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんがイスラム主義組織タリバンによるアフガニスタン全土制圧に関し、同国の女性らの早急な保護を各国・地域に求めた。タリバンは「女性の権利尊重」を表明したが「タリバンの歴史を考えれば、懸念は現実のものだ」と疑問を投げかけた。

米紙ニューヨーク・タイムズに17日に寄稿した。過去20年にわたって何百万人もの女性や少女が教育を受けた同国で、女性らが「絶望している」と訴えた。タリバンはかつて「女性や少女に通学を禁じ、逆らった人に厳罰を与えた」と指摘。現在、女子学生が退学し、女性が仕事を辞めていると説明した。

「この危機的な瞬間に女性や少女の声に耳を傾けなければいけない」と主張した。「保護や教育、自由、未来を求めている彼女たちを失望させ続けることはできない。時間がない」と述べ、各国・地域に行動を促した。

アフガニスタンの高校で学ぶ女子学生(2008年4月)=ロイター

マララさんは17日の英BBCでのインタビューでも「すべての国がアフガニスタンに役割と責任を持っている。難民のために国境を開く必要がある」と訴えた。

アフガニスタンでの女性や少女の人権をめぐり、国際社会で懸念が高まっている。国連のグテレス事務総長は16日、「アフガンの女性や少女への人権侵害が深刻になっており、暗黒の時代への逆戻りを懸念している」と危機感をあらわにした。

タリバンの報道担当者は17日、イスラム法の枠内で女性が医療分野などで働くことが可能で、学ぶ権利も保障すると主張した。各国の懸念を払拭する狙いがあるとみられるが、具体的に女性の権利をどう保障するのかは明らかにしていない。

マララさんはパキスタン出身。2012年、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」による女子教育抑圧を告発し、下校中に銃撃された。14年にノーベル平和賞を受賞した。世界各国での女子教育の推進などに取り組んでいる。

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アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、大統領府を掌握しました。米国は2001年の米同時テロをきっかけにいったんはタリバンを打倒しましたが、テロとの戦いは振り出しに戻ります。アフガニスタン情勢を巡る最新の記事をこちらでお読みいただけます。

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