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7月の米中古住宅販売、6カ月連続減 価格も低下

【ニューヨーク=佐藤璃子】全米不動産協会(NAR)が18日発表した7月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は前月比5.9%減の481万戸となった。減少は6カ月連続。販売価格(中央値)は40万3800ドル(約5500万円)と同2.4%下がり、6カ月ぶりに下落に転じた。住宅ローン金利が高止まりし、住宅市場の減速に拍車がかかっている。

販売件数はダウ・ジョーンズまとめの市場予測(約480万戸)とほぼ一致した。前年同月比では20.2%減少し、新型コロナウイルス下に入り販売が落ち込んだ2020年6月(477万戸)以来、2年1カ月ぶりに500万戸を割り込む低水準となった。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「販売と着工の減少は、住宅市場の不況を示している」と述べた。住宅ローン金利が6月半ばに6%近くに達したことが「販売減に大きく影響した」と指摘した。

7月末に売り出されている在庫物件は131万戸となり、6月末比で4.8%増加した。需要減と在庫増を受け、高騰が続いていた価格に下落の兆しが見え始めた。販売価格は前年同月比では10.8%上昇したものの、6月(12.8%上昇)より上昇幅が縮小した。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が同日発表した30年固定の住宅ローン金利(週平均)は前週比0.09ポイント低下し5.13%となった。引き続き5%越えの高水準が続いている。

格付け会社フィッチ・レーティングスは16日発表のリポートで、米住宅市場が一層冷え込んだ場合のシナリオとして、住宅市場が今後数年間で30%縮小するとの予測を示した。販売価格が毎年10~15%下がる可能性があるという。

米証券ジェフリーズのアネタ・マルコウスカ氏は18日、7~9月期の住宅投資が前期比で減少し「国内総生産(GDP)を1ポイント近く押し下げるだろう」との予測を示した。

米連邦準備理事会(FRB)は景気減速の度合いを見極めるため、住宅市場の動向を注視している。17日発表の7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、FOMC参加者は「住宅市場の活動が顕著に弱まった」と認識した。「住宅市場の減速が今後も続き、借り入れコストの上昇が耐久消費財の購入など家計支出の減速につながる」との見方を示した。

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