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メキシコ大統領、1911年の革命期の中国人虐殺を謝罪

【メキシコシティ=宮本英威】メキシコのロペスオブラドール大統領は17日、1911年に同国で中国人303人が虐殺された事件について公式に謝罪した。事件のおきた北部コアウイラ州トレオンでの式典で「人種差別と外国人排斥を二度と許さない」と述べた。

事件は、独裁的だったディアス大統領(在位1876年、1877~80年、1884~1911年)への反政府運動で国内が混乱していたメキシコ革命期(1910~17年)におきた。1911年5月にトレオンで、反政府軍が中国人の家屋や施設を襲い、無差別に殺害した。日系人も5人なくなった。賠償金は支払われていない。

トレオンで中国人移民は鉄道建設や農業に従事していた。銀行経営に携わる裕福な層もいたため、反感が向かいやすかったとされる。

式典に参列した中国の祝青橋・駐メキシコ大使は「失われた命は慰められ、歴史が残した傷は癒やされる」と述べた。

新型コロナウイルスへの対応を巡り、メキシコと中国の関係は深まっている。中国からは人工呼吸器やマスクが援助され、メキシコではワクチン全体の35%を中国製が占めている。

2018年12月に就任したロペスオブラドール氏はこれまで、先住民への迫害を謝罪する一方で、旧宗主国のスペインに対しては人権侵害への謝罪を求めてきた。今回の中国への謝罪もこうした歴史認識の一環とみられる。

ロペスオブラドール氏は今月3日には先住民のマヤ人が受けてきた迫害について謝った。マヤ文明はメキシコ南東部や中米グアテマラで繁栄したが、16世紀のスペイン人による侵略で破壊された。

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