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マスク着用不要?店舗や州で割れる対応 米指針で混乱も

ニューヨーク州のクオモ知事はCDCの指針に沿うと表明した(17日、ニューヨーク)=ロイター

【ニューヨーク=大島有美子、西邨紘子】米国でマスクの着用方針を巡り、小売店や飲食店の対応が割れている。米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスのワクチンを接種済みの人は屋内外でマスク着用不要との指針を出したが、接種者の見極めが難しく感染再拡大の懸念が残る。州政府の対応も分かれており、現場は混乱している。

「フェイスカバーは任意」。全米に約1万5000店を展開する米スターバックスでは17日から、ワクチン接種を終えた顧客はマスク無しでも店に入れるようになった。小売り大手のターゲットも同日、顧客と従業員ともに同様の措置をとった。ワクチン接種が完了していない客や従業員については「(マスクの)着用が強く推奨される」とした。

米報道によると、アップルは店舗でのマスク着用を今後も求める方針だ。食品スーパーのクローガーもマスク着用義務を撤廃していない。

バイデン米大統領は17日、「ワクチン接種済みなら、マスク着用を続けるかは個人の判断。お互いの意思を尊重し、思いやりと敬意を表しよう」と述べた。CDCの指針に沿った見解だ。

もっとも、スーパーや飲食店のマスク着用指針は、各州の規制に従うことが前提だ。AARP(旧全米退職者協会)によると、17日時点で屋内などでマスク着用を義務付けているのは全米で21州。29州は義務ではない。

ニューヨーク州のクオモ知事は同日の記者会見で、CDCの指針に沿ってワクチン接種者のマスク着用義務をなくすと発表した。ただ公共交通機関や学校、医療関連施設では着用義務を継続する。同州はワクチン接種歴をQRコードで証明できるスマートフォンアプリを運用している。「飲食店などで隣席のマスクをしていない人が接種済みなのかどうか、確認できる仕組みがあることは事業者にとってもプラスだ」(クオモ知事)と活用を促す。

一方、カリフォルニア州の保健当局は17日、6月15日まで州のマスク着用義務を続けると明らかにした。屋内で人と会う際は、ワクチン接種者同士を除き、接種者にも着用を求める。着用を義務付けている間に、コロナの打撃を大きく受けた低所得層にもワクチン接種を行き渡らせるとしている。

米国では17日までに18歳以上の6割がワクチンを少なくとも1回接種したが、4割は未接種だ。全米看護師連合のデボラ・バーガー代表は米メディアの取材に対し、「(CDCの)指針は時期尚早だった。コロナの第4波を防ぐためにやるべきことはたくさんある」と語り、マスク着用義務の撤廃が広がる現状に警戒を強める。

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