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米西部襲う「ヒートドーム」 干ばつで山火事深刻化も

(更新)
米西部が季節外れの熱波に見舞われている(17日、ロサンゼルス)=AP

【シリコンバレー=白石武志】カリフォルニア州など米西部が季節外れの熱波に見舞われている。冬場の積雪が少なかった影響で、多くの地域で空気や土壌が乾燥していることも気温上昇に拍車をかけているとみられる。近年頻発している山火事が発生すれば、経済活動への打撃は例年以上になるおそれもある。

「危険な熱波だ」――。カリフォルニア州の州都サクラメントの気象当局は16日、週末にかけて州北部の各地で最高気温が軒並みカ氏100度(セ氏37.8度)を超えるとの予報を出した。各地域の公共施設などに臨時の「クーリングセンター」を設け、自宅で冷房を使えない住民らに利用を呼びかけている。

地元気象当局によるとネバダ州ラスベガスの最高気温は16日にセ氏46.7度に達した。同地の同じ日の最高気温(セ氏45.6度)の記録を更新し、観測史上最高気温(セ氏47.2度)に迫った。米国立気象局は米西部の4000万人以上が熱中症注意報などを受けていると明らかにした。

各地の暑さの原因は「ヒートドーム」と呼ばれる気象現象にあるとされる。上空で発達した高気圧が熱い空気をとじ込め、広い範囲に熱波をもたらしている。地球温暖化に伴う太平洋の海水温の変化が米西部でのヒートドームの形成や発達に影響しているとの見方もある。

米西海岸の山間部では昨冬の積雪量が極度に少なく、広い範囲が記録的な干ばつに見舞われていることも今年の猛暑につながっている可能性がある。高温が続くほど空気や土壌の乾燥が進み、乾燥によってさらに気温が上昇する循環を招いていると考えられているためだ。

カリフォルニア州など米西部では近年、夏場から秋口にかけて大規模な山火事が発生するようになっている。今年は長期の高温と乾燥、水不足で被害がより深刻になるおそれがある。送配電網が火元になるのを避けるための計画停電も頻発しており、シリコンバレーのIT(情報技術)大手を含む企業活動への影響も懸念されている。

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