/

米住宅ローン組成が過去最高 10~12月120兆円、低金利で

低金利を追い風に住宅販売が増加=AP

【ニューヨーク=大島有美子】米ニューヨーク連邦準備銀行が17日発表した2020年12月末までの米国の家計債務の報告書によると、2020年10~12月期の住宅ローン組成額は1兆1700億ドル(約120兆円)となり、遡れる1999年以来の四半期ベースで過去最高となった。米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和政策によりローン金利が下がり、住宅需要が膨らんでいる。

20年通年の組成額は3兆7300億ドルで、03年(4兆ドル超)以来、17年ぶりの高水準となった。連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると30年固定金利は20年の1年間で約1%下がり、10~12月期は過去最低の2%台で推移した。その結果借り換えや新規借り入れが進み、ローン組成額は7~9月期と比べ12%伸びた。2020年通年の中古住宅販売件数は14年ぶりの高水準となっている。

クレジットカードの利用や自動車ローンなどを含む全体の家計債務残高は10~12月期(期中平均)で前四半期比1.4%増の14兆5600億ドルに達し、過去最高を更新した。けん引役は同1.8%増だった住宅ローン(10兆400億ドル)だ。

消費動向を反映するクレジットカードのローン残高は8200億ドルで、前四半期よりは増えたものの、過去最高だった19年10~12月期(9300億ドル)には及ばない。ニューヨーク連銀は「消費の弱さが続いていることと一致している」と指摘した。ただ1月の小売売上高は政府の現金給付などを追い風に前月比5.3%増と急回復しており、今後のカード利用動向が注目される。

各種ローンの延滞率は下がっており、統計上は貸し出しの質の悪化はみられていない。30日以上延滞したローンへの移行率は残高全体に対して2.7%となり、前年同期と比べて約2ポイントも低下した。90日以上延滞しているローンの残高比率も全体では2.3%。住宅で0.6%で最も低く、クレジットカードが9.4%だった。

ニューヨーク連銀は延滞率の低下について、「政府の経済対策と貸し手からの自主的な返済猶予を反映している」と指摘する。バイデン米政権は16日、6月末まで住宅差し押さえの猶予期間を延長したほか、住宅ローンの返済猶予期間も最大6カ月延ばす。全米では270万人が家賃の支払い猶予措置をとっている。猶予措置が終わった際に、延滞率が上がる可能性もある。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン