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米テキサス州に難民1万人 政情不安のハイチから避難

16日、米南部テキサス州デルリオに向けてメキシコ側から川を渡る難民=ロイター

【メキシコシティ=宮本英威】米南部テキサス州のメキシコとの国境地帯に難民申請を希望する人々が押し寄せている。政情が不安定なカリブ海の島国ハイチなどから同州デルリオに1万人規模が集まっており、仮設キャンプが設けられた。米野党の共和党は、バイデン米政権による移民に寛容な政策が混乱を招いているとして、批判を強めている。

米メディアの報道によると、デルリオには今週初めの時点では数百人規模の難民にとどまっていたが、ここ数日で急速に拡大した。ハイチを中心にキューバやベネズエラ、ニカラグアからの人々がいる。

ロイター通信がデルリオで、ハイチ人のジェームズ・ピーエルさん(28)に取材したところ、ハイチからメキシコを経由して米国に向かう15カ所の経由地が対話アプリで共有されて、避難が広がっているという。「私より先に向かった人が電話で教えてくれた。私もこれからくる人を手助けした」と述べており、今後も難民が増える可能性がある。

高温下で、薄いマットや毛布を敷いて休息や睡眠をとっている人が多く、厳しい環境だ。米当局からは食料の供給もあるが、すべての人に行き渡ってはいないと報じられている。

ハイチでは7月に現職の大統領が殺害され、8月にはマグニチュード(M)7.2の地震が襲った。政治は不安定で、治安が一段と悪化しており、国外への移住を検討する人が増えている。

米テキサス州のアボット知事(共和党)は16日、州内6カ所の出入国拠点を閉じると発表した。国境監視も強化する。「バイデン政権はアフガニスタンからの退避と同様に国境の危機にひどい対応をとっている」とも批判した。

テキサス州選出の上院議員で、共和党のテッド・クルーズ氏は16日、メキシコ国境を訪れた様子の動画をツイッターに投稿した。「国境監視は能力不足だ。防御不可能だ」と指摘した。

米税関・国境取締局(CBP)によると、米南西部国境での8月の拘束者数は20万8887人となった。7月に比べるとやや減少したが、引き続き高水準で推移する。バイデン米政権にとって、不法移民対策は大きな政策課題となっている。

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