1月の米住宅着工、4.1%減 4カ月ぶりマイナス

【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が17日発表した1月の住宅着工件数は163万8000戸(季節調整済み、年率換算)で、前月の改定値から4.1%減った。4カ月ぶりの減少で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(169万戸程度)に届かなかった。ただし、前年同月比では0.8%増えた。
主力の一戸建てが111万6000戸で前月比5.6%減ったほか、変動の激しい5世帯以上の集合住宅も51万戸で2.1%減少した。

新型コロナイウルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大で供給網が再び混乱したため、資材確保が遅れ、着工件数が減った可能性がある。また、中西部の落ち込みが大きいことから、厳しい寒波が影響したと指摘するエコノミストもいる。
一方、先行指数である許可件数は、189万9000件で前月比0.7%増えた。