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米、新規感染が再び増加 休暇前にワクチン追加接種加速

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【ニューヨーク=山内菜穂子】米国で新型コロナウイルスの感染者数が再び増加に転じた。16日の新規感染者数は7日移動平均で8万人超と、1週間前に比べて1割増えた。感染規模に比べ、死者数や入院患者数は抑えられているが、帰省などで人の移動が活発になる11月下旬からのホリデーシーズンに向け、ワクチンの追加接種を急ぐ動きが加速している。

米ジョンズ・ホプキンス大のまとめによると、米国の16日の新規感染者数は約8万5000人だった。今夏のデルタ型の流行後は新規感染者数が減少していたが、11月上旬から再び増加傾向に転じた。冬の感染者の急増に危機感が強まっている。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、全米33州で2週間前に比べて新規感染者数が増加した。中西部ミシガン州とミネソタ州は1週間前に比べて5割近く増えた。ワクチン接種を完了した割合が全米平均よりも高い北東部でも感染が広がりつつある。

このため一部の州では、連邦政府の動きを先取りして追加接種の拡大を急ぐ。東部ニューヨーク州は16日、陽性率が高い地域の住民に追加接種を受けるように強く促した。すでに西部カリフォルニア州やコロラド州、南西部ニューメキシコ州、南部アーカンソー州、ニューヨーク市などが全成人に追加接種を奨励している。

「重要なのは(11月下旬の)感謝祭が目前に迫っていることだ。今からホリデーシーズンまでに追加接種を進めることが本当に大事だ」。東部ニュージャージー州のマーフィー知事も15日、追加接種を拡大する考えを明らかにした。

連邦政府は65歳以上や感染リスクの高い人などに限定して追加接種を認めている。米メディアによると、連邦政府は近く、接種完了から6カ月がたった全成人に対象を拡大する方向で検討を進めている。

バイデン政権のファウチ首席医療顧問は15日の米CNBCの番組で、デルタ型は未接種者だけでなく免疫力が低下した接種済みの人にも脅威になると指摘し、追加接種の必要性を強調した。

現在でも最優先の課題は「未接種者が接種すること」と強調。そのうえで「集団内でのウイルスの感染力が高い限り、(ワクチン接種完了後に感染する)ブレークスルー感染が今後も増えるだろう」と語った。

米疾病対策センター(CDC)によると、米国でワクチンを少なくとも1回接種した人は16日時点で全人口の約69%、完了した人は約59%だった。追加接種を受けた人は全人口の約16%、65歳以上で約37%にとどまっている。

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