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米コロナ死者最多 1日3600人、加州で医療崩壊リスク

(更新)
カリフォルニア州では医療崩壊のリスクが高まっている(ロサンゼルス市内の検査施設)=AP

【シリコンバレー=白石武志】米国で新型コロナウイルスによる1日当たりの死者数が16日に3600人を超え過去最多となった。感染者数も24万7000人を超え最多を更新した。米国で今週から始まったワクチン接種にパンデミック(世界的大流行)収束への期待が集まるが、感染が爆発的に広がるカリフォルニア州南部では医療崩壊のリスクも高まっている。

加州の新規感染、インドやロシア上回る

米ジョンズ・ホプキンス大によると16日の米国での新型コロナによる死者数は3656人で過去最多となった。3~4月の感染第1波のピーク時(2500人前後)に比べ約5割多い水準だ。累計死者数は30万8000人、感染者数は1706万人に達した。

とりわけ事態が深刻なのがカリフォルニア州だ。人々の移動が増えた11月下旬の感謝祭休暇以降、感染が急拡大しており、16日の新規感染者数は2日連続で5万人を超えた。同州だけでインドやロシア、フランス、英国などの新規感染者数を上回るようになっている。

カリフォルニア州では入院患者数も急増し、州全体で利用可能な集中治療室(ICU)の病床数は17日時点で全体の3%に当たる1260床まで減った。ロサンゼルスやサンディエゴなどを含む州南部では17日までにICUの空きはなくなった。米紙ワシントン・ポストはロサンゼルス市内の公立病院関係者の話として、治療する患者の優先順位を決める「トリアージ」が必要になる一歩手前の状況だと報じている。

遺体安置の移動冷蔵庫、出動準備

州政府は各地域の検視官らが対応可能な能力を上回るほどの死者が出る「マス・フェイタリティー」と呼ぶ事態に備え、州内各地の人材を融通できる緊急措置を発動する考えを示した。ニューサム知事は約5000の遺体収納袋を追加購入して州南部に配備したほか、遺体を一時安置する移動冷蔵庫60台を出動できるよう待機させていることも明らかにしている。

米国では14日に医療従事者らを対象に米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの接種が始まった。米食品医薬品局(FDA)は米バイオ製薬のモデルナが開発中のワクチンについても17日夕の諮問委員会で議論した。米メディアによると委員会は「ワクチンがもたらす利益はリスクを上回る」とゴーサインを出し、FDAは早ければ18日にも緊急使用を承認する見通しだ。

次期米大統領に就任するバイデン氏は就任100日で少なくとも1億回のワクチン接種を実現する方針を示している。感染拡大が止まる「集団免疫」の達成に期待が高まっているが、足元の感染拡大に歯止めがきかないようなら大規模な外出制限など経済への打撃を伴う対策の再実施を迫られる可能性もある。

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