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米航空3社、夏の需要で5~6割増収 値上げで費用吸収

(更新)

【ニューヨーク=弓真名】アメリカン航空など米航空大手3社の業績が回復している。20日出そろった2022年7~9月期決算で各社の売上高は前年同期から5~6割増えた。燃料費などのコストは高止まりしたが、夏の記録的な旅行需要と運賃の引き上げでそろって最終黒字を確保した。国際線需要の回復を受け、3社は10~12月期も黒字を予想している。

アメリカンが20日発表した7~9月期決算は売上高が134億ドル(約2兆円)と前年同期比で50%増えた。なかでも国際線の売り上げが倍増し、全体をけん引した。純利益は2.9倍の4億8300万ドルになった。「世界各地で(新型コロナウイルスに対応した)渡航制限や検査要件の解除に伴い、さらなる改善が期待される」という。

7~9月期の業績回復の背景にあるのが夏の航空需要だ。米国で9月の祝日であるレイバーデー(労働の日)にかかる週末などに航空機を利用した人は累計876万人で、コロナ禍前の19年の水準を上回った。ユナイテッド航空の売上高は128億ドルと前年同期比66%増、デルタ航空の売上高は140億ドルと同53%増えた。

好調な需要を背景にした料金の値上げも浸透した。米投資銀行のカウエンによると、大手3社の航空運賃の平均は10日時点で前年から16.5%上昇している。

3社は22年10~12月期も需要が堅調に推移すると見込む。ドル高を背景に欧州便など国際線の需要が伸びる。先行して業績の回復していたデルタは7~9月に減益となったが、10~12月期は増益を予想している。

米国内の旅行需要も堅調に推移しそうだ。旅行予約サイト「ホッパー」は9月、新型コロナの感染拡大で旅行を控えていた個人の需要が高まるとの予測を公表した。11月末の感謝祭と12月のクリスマスを含めた休暇で旅行者が増え、航空運賃は過去5年で最も高額になるとみている。

ただ、運賃を過度に引き上げれば需要を冷やす懸念もある。ユナイテッドのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は19日の決算説明会で「来年以降は運賃を下げて顧客の手に届きやすくする」と話した。インフレで消費者の負担が高まる中、需要と価格のバランスをどう取るかが課題になる。

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