米上院、司法次官補にカンター氏承認 独禁トップ

【ワシントン=鳳山太成】米議会上院は16日、司法省で反トラスト法(独占禁止法)の執行を担う司法次官補に弁護士のジョナサン・カンター氏をあてる人事案を賛成多数で承認した。大きな市場支配力を持つ米巨大IT(情報技術)企業に厳しい姿勢で臨む。
宣誓を経て正式に司法次官補(反トラスト局長)に就任する。カンター氏は米グーグルに批判的な活動家弁護士として知られる。トランプ前政権下で司法省は同社を反トラスト法違反の疑いで提訴しており、カンター氏は重要な案件を引き継ぐ。
バイデン政権は、反トラスト法を司法省と共同で所管する米連邦取引委員会(FTC)の委員長にも巨大IT企業に批判的なリナ・カーン氏を指名した。独禁当局のツートップのポストが埋まり、バイデン政権の競争政策が本格的に執行段階に入る。

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