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自動運転の米ウェイモ、2800億円調達 研究開発加速

(更新)
米ウェイモの技術を搭載したタクシーサービス向け自動運転車

【シリコンバレー=奥平和行】米アルファベットの子会社で自動運転技術の開発を手がける米ウェイモは16日、25億ドル(約2800億円)の資金を調達したと発表した。アルファベットのほか、米ベンチャーキャピタル(VC)大手のアンドリーセン・ホロウィッツをはじめとする既存株主が増資に応じた。研究開発費や採用に充てる。

ウェイモは米グーグルの研究部門のひとつが母体で、2016年にアルファベットから分離独立して発足した。20年に約30億ドルの外部資金を受け入れており、これに次ぐ資金調達となる。

今回は親会社のアルファベットも増資を引き受けたほか、米投資会社のシルバーレイク・パートナーズや米自動車ディーラー大手のオートネーションなどが追加出資した。共同最高経営責任者(CEO)のテケドラ・マワカナ氏とディミトリ・ドルゴブ氏は16日、「当社の蓄えた知見に対し投資家は大きな機会を見いだしている」と述べた。

16日の発表によると、同社の技術を搭載した自動運転車は米国の25都市で数千万マイル(1マイル=約1.6キロメートル)の公道走行の実績があるという。18年には米アリゾナ州で自動運転車を使ったタクシーサービス「ウェイモ・ワン」を始め、数千人が乗車している。

ただ、技術者の採用などで費用がかさみ、損益は厳しい状態が続いているとみられている。アルファベットの21年1~3月期決算ではウェイモを含む「アザーベッツ(その他部門)」の売上高は1億9800万ドルだったのに対し、営業損益は11億4500万ドルの赤字だった。

自動運転車の開発では米ゼネラル・モーターズ(GM)系でホンダなども出資する米GMクルーズが15日、GMファイナンシャルから50億ドルのクレジットライン(融資枠)の供与を受けたと発表した。20年に発表した相乗り(ライドシェア)用の電気自動車(EV)「クルーズ・オリジン」の生産に充てる計画だ。

自動運転は当初の見込みよりも実用化までに時間がかかるとの見方が広がり、一部の新興企業は資金調達に苦戦している。米スタンフォード大学の出身者が設立した米Zoox(ズークス)は20年、米アマゾン・ドット・コムの買収を受け入れた。勝ち残りに向けて、技術開発に加えて機動的に必要資金を調達できる体制を築くことの重要性が高まっている。

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