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GoogleとFacebookが海底ケーブル敷設 日本・アジア間

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米グーグルとフェイスブックは通信インフラへの投資を増やしている

【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルと米フェイスブックが日本とアジアを結ぶ海底通信ケーブルを新設する。延べ1万2000㌔㍍の光ファイバーを敷設し、2024年に稼働を始める計画だ。アジアではインターネットサービスの利用者が急増しており、インフラを増強して対応する。

両社が16日までに発表した。「アプリコット・サブシー・ケーブル・システム」を新設し、日本と台湾、グアム、フィリピン、インドネシア、シンガポールを結ぶ。通信容量は当初、毎秒190テラ(テラは1兆)ビット超を見込んでいる。投資金額は明らかにしていない。

グーグルとフェイスブックは今年3月、米西海岸とインドネシアやシンガポールを結ぶ海底ケーブルを敷設する2つのプロジェクトを発表し、24年までに工事を終える計画を示している。フェイスブックの担当者によると、新設するアプリコットはこの2つを補完する役割を果たすという。

両社などの提供するネットサービスは欧米では既に多くの利用者に行き渡り、成長が鈍化する兆しがある。一方、アジアでは高い成長率を持続している。フェイスブックのアジア太平洋における4~6月期の月間利用者は1年前より11%多い12億6500万人となり、増加率は他の地域を上回った。

IT(情報技術)大手は従来、通信会社などに対価を支払って海底ケーブルを使用してきたが、インフラへの投資を増やしている。利用者が増えているほか、データ量の多い動画などの視聴時間が長くなっていることが背景にある。世界には約400の海底ケーブルがあり、グーグルは18のプロジェクトに参画しているという。

各社は投資を増やす一方、安全保障上の理由で計画の見直しを求められる事例も生じている。

グーグルやフェイスブックは16年、米西海岸と香港などを結ぶ「パシフィック・ライト・ケーブル・ネットワーク(PLCN)」を敷設する計画を公表したが、米当局は「米国の通信データが中国に収集される」と懸念を強めた経緯がある。米司法省などで構成する内部委員会は20年、香港への接続に反対する考えを示した。

フェイスブックは18年に中国の通信大手である中国電信などと共同で「香港・米州プロジェクト(HKA)」も発表しているが、この計画も反対に遭っている。今年3月には米連邦通信委員会(FCC)への申請を取り下げ、「米国政府の懸念に対応する形でシステムを再設計する」(広報担当者)と表明していた。

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