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米タイガー苦戦 Netflix株売却、上場株保有額は4割減に

(更新)

【ニューヨーク=宮本岳則】米有力ヘッジファンドのタイガー・グローバル・マネジメントが運用で苦戦している。16日に米当局に提出した報告書によると、3月末時点の上場株保有額は266億ドル(3兆4500億円)となり、前四半期末から4割減った。株安による評価額の減少に加え、持ち分の売却を迫られたとみられる。ハイテク株傾斜の戦略が裏目に出た形だ。

米国の機関投資家は四半期ごとに投資先の明細を開示する必要がある。報告書は「フォーム13F」と呼ばれる。運用会社やヘッジファンド、個人資産を管理するファミリーオフィスなどが16日までに3月末の保有株を開示した。21年12月末時点の保有株と比較することで投資行動がわかる。

タイガー・グローバルは1~3月期にネットフリックス株を全株売却したことを明らかにした。21年12月末時点では約100万株を保有していた。在宅フィットネス機器のペロトン・インタラクティブの保有株は21年12月末比9割近く減らし、暗号資産(仮想通貨)交換業者のコインベース・グローバル株も同7割強減った。

タイガー・グローバルは上場・未上場のハイテク株に資金を大きく配分する戦略で知られる。金利上昇でハイテク株全般の株価水準が切り下がり、タイガーの運用にも逆風が吹き付けている。

エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・グループが運営する運用会社LCHインベストメンツによると、タイガー・グローバルの運用総資産は約900億ドルで、22年に入って170億ドルの損失を出したと推計する。01年のファンド設立から21年末までに稼いだ利益(推計250億ドル)の7割近くをわずか4カ月程度で失った計算だ。

タイガー・グローバル創業者のチェース・コールマン氏は、伝説のヘッジファンド運用者ジュリアン・ロバートソン氏の薫陶を受けたベテランだ。当初は上場株中心だったが、アジアで未公開株投資の経験を積み、その手法を米国株にも持ち込んだ。21年までのハイテク株高で存在感を一気に高めていた。

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