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米寒波で大規模停電、テキサス州など400万世帯に影響

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南部テキサス州を中心に大規模な停電が発生している(16日)=AP

【ニューヨーク=中山修志】 米国の記録的な寒波に電力供給が間に合わず、南部テキサス州などで大規模な計画停電が始まった。米メディアによると、米東部時間16日午前(日本時間16日夜)の時点で400万世帯以上が停電の影響を受けている。石油・天然ガスのパイプラインや精油施設が閉鎖され、原油・ガス価格の上昇につながっている。

テキサス州では15日までにエクソンモービルの製油所など複数の精油施設が閉鎖され、日量数百万バレル規模の供給が停止した。テキサスには約30の精油施設が集中しており、全米への供給能力が大幅に低下している。同州南東部のガルベストンでは天然ガスの供給不足や風力発電タービンの凍結により9割以上の世帯への電力供給が止まった。

トヨタ自動車は寒波の影響により、テキサス州やケンタッキー州など米国内の4つの完成車工場と1つの部品工場で16日の操業を休止した。ホンダも15日と16日午前にオハイオ州の工場の操業を止めた。計画停電の影響に加え、周辺道路の凍結などで従業員の通勤に支障が出た。米ゼネラル・モーターズ(GM)や米フォード・モーターも米国内の複数の工場で操業を止めたが、半導体不足で休止中の工場を除き、16日午後から生産を再開したという。

エネルギー供給の停滞により、天然ガス先物指標のニューヨークのヘンリーハブ価格は100万BTU(英国熱量単位)あたり3.1ドル近辺と前月末を約20%上回る水準まで上昇した。米原油先物指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)も1年1カ月ぶりに1バレル60ドル台をつけた。

米メディアによると、テキサス州の女性がガレージの車内で一酸化炭素中毒死するなど、全米で少なくとも14人が寒波の影響によって死亡した。同州とルイジアナ州、ミシシッピ州の複数の空港が閉鎖され、15日に3800便以上が欠航となった。バイデン米大統領は同日に非常事態を宣言し、テキサス州の支援を表明した。

米国立気象局によると、寒波は米南部から北東部に進み、23日ごろまで続く見通し。全米で240件以上の史上最低気温を記録する可能性があるという。

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