10月の米鉱工業生産、1.6%上昇 ハリケーンから回復

【ワシントン=長沼亜紀】米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した10月の鉱工業生産指数(2017年=100)は101.6で前月比1.6%上昇した。9月は前月比でマイナス1.3%だった。ハリケーン被害からの回復や供給制約の一部緩和で、生産活動が活発になった。
0.7%程度の上昇を見込んだダウ・ジョーンズまとめの市場予測を大きく上回った。FRBによると、上昇分の約半分は、8月末に南部を襲ったハリケーン「アイダ」被害からの回復による。
内訳は製造業が1.2%上昇した。半導体不足などで2カ月連続でマイナスとなっていた自動車・同部品がプラス11.0%となり全体を押し上げた。これらを除いても0.6%上昇した。鉱業は4.1%、電気・ガスは1.2%それぞれ上昇した。
設備稼働率は76.4で、前月から1.2ポイント上昇した。

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