米ホーム・デポ、8~10月20%増益 家屋改修需要衰えず

【ニューヨーク=河内真帆】米ホームセンター最大手ホーム・デポが16日発表した2021年8~10月期決算は、純利益が前年同期比20%増の41億2900万ドル(約4727億円)だった。一般消費者からの日曜大工需要は一巡したが、住宅市況の活況を背景に建材や家屋修繕用品を求める業者の需要が堅調だった。既存店売上高は6.1%増と市場予測の2%前後を大幅に上回った。
売上高は同10%増の368億2000万ドルだった。主力の米国市場の既存店売上高は5.5%増だった。クレイグ・メネア最高経営責任者(CEO)は会見で「家屋改修への需要は引き続き強い」と指摘した。購入決済数は前年同期比5.5%減少したが、顧客の平均購入額は価格上昇の影響もあり12.9%増の82.38ドル、売り場面積あたりの売上高は6.2%増の587.28ドルだった。ハロウィーン時期には特別商品を提供、売り上げ増に寄与した。
物流網の混乱や物価上昇圧力については、「影響を回避するため納入業者との交渉、商品の代替えで対処している」(リチャード・マクフェイル最高財務責任者、CFO)と説明した。