ビットコイン、初の2万ドル 1年で3倍に
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【ニューヨーク=後藤達也】代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインが初めて2万ドル台に上昇した。金融緩和でマネーがあふれるなか、機関投資家の資金が流入。値動きのよさから投機的な取引も増えている。1年間の上昇率は3倍近くに達した。
調査会社コインデスクによると、米東部時間16日午前に初めて2万ドル台を付けた。節目の2万ドルを超えると価格上昇に勢いがつき、直後に2万800ドル近くと前日比で7%以上、上昇した。10月から価格上昇に勢いがついており、仮想通貨の投資が急増した2017年後半に匹敵する値動きとなっている。

投資マネーが膨らみ、多くのリスク資産が買われる中で、特に値動きのよいビットコインに資金が集まっている。スタンリー・ドラッケンミラー氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏など著名投資家もビットコインへの投資に動いており、個人の投機が中心だった17年とは投資家層に変化も出ている。
機関投資家の間で主要な金融資産としての認識も広がっている。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは21年に暗号資産の指数算出を始める。ビットコインなどの値動きは金融市場全体の投資意欲の強さを映す面もあり、注目が高まっている。
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