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安保理、ガザ情勢で緊急会合 即時停戦要求相次ぐ

(更新)
国連安保理は緊張が続くイスラエルとパレスチナについての会合を開いた(動画より撮影)

【ニューヨーク=吉田圭織】国連安全保障理事会は16日、緊迫の度を増すイスラエルとパレスチナ軍事衝突について公開の緊急会合を開いた。双方で犠牲者が増えるなか、理事国らは即時の停戦の実施を当事者へ呼びかけた。安保理全体としての声明発表は実現できておらず、不満を表明する国も相次いだ。

会合後には、中国、チュニジアとノルウェーの国連大使が声明を発表。3カ国は「パレスチナ自治区ガザの状況と増えている民間人の犠牲に深い懸念を表明するとともに、即時の戦闘停止、国際法の尊重、そして民間人、特に子供の保護を呼びかけた」と発表した。

今回の衝突が始まってから3回目の安保理協議となるが、全15カ国の理事国による合意が必要な声明の発表には至っていない。安保理外交筋によると、米国が「現在の外交努力の助けにならない」として反対していた。ノルウェーのユール国連大使は「安保理として一つの声を出し、明確なメッセージを送るべきだ」と述べ、取り組みを継続すると話した。

会合で、中国の王毅(ワン・イー)外相は「残念ながらある国の反対で安保理全体として声明を発表できていない」と米国を念頭に不満をあらわにした。メキシコのデ・ラ・フエンテ国連大使は「安保理が国際平和と安全保障を保証する役割を担えていないことに失望している」と述べた。

一方、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「バイデン米大統領は昨日、ネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長と話した」とし、イスラエル、エジプトとカタール政府とも外交面で取り組みを続けていると強調した。

イスラエルとパレスチナでの状況は深刻になっている。会合の冒頭で演説した国連のグテレス事務総長は「現在起きている衝突は死、破壊と絶望の連鎖を助長する」と述べたうえで、「戦闘は直ちに止めなければいけない」とイスラエルとパレスチナの双方に訴えた。

国連のトール・ベネスランド中東和平特別調整官は現地から状況を説明し、「イスラエルによる空爆やパレスチナ武装勢力からのロケットで、パレスチナ人が181人、イスラエル人が9人死亡した。犠牲者数は既に多すぎる」と語った。

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