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ワクチン予防効果「2カ月ごと6%低下」 ファイザーなど

臨床研究データ開示

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【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの予防効果が、接種後に低減していく可能性があると明らかにした。臨床研究では予防効果が接種完了後2カ月ごとに約6%ずつ低下した。米食品医薬品局(FDA)は17日に第三者委員会を開き、ファイザー製の追加接種を巡り審議する予定だ。

ファイザーがカリフォルニア州の医療機関における臨床研究データをFDAに提出した。接種完了後1週間~2カ月は約96%だった有効性が、4カ月以上経過すると約84%まで低下した。一方、3回目の追加接種を実施したイスラエルでは有効性が最大95%まで回復したことも提出データに記載した。

米モデルナも15日、同社製ワクチンの予防効果が時間経過とともに薄れていくとの臨床研究データを開示した。ステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は「予防効果を維持するための、追加接種の必要性を裏付けている」と指摘した。

FDAは「追加接種に関連する研究は多くあるがFDAは基礎となるデータや結論について検証していない」と説明。各社のデータ検証が不十分との見方も示唆する。

FDAは第三者委員会での議論を踏まえて追加接種の承認を決める。バイデン政権は9月下旬から追加接種を開始する計画だが、FDAの承認と米疾病対策センター(CDC)の推奨が条件となっている。

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