Airbnb、10~12月売上高78%増 長期滞在増える

【シリコンバレー=奥平和行】民泊仲介大手の米エアビーアンドビーが15日に発表した2021年10~12月期決算は、売上高が前年同期比78%増の15億3219万ドル(約1770億円)、最終損益が5450万ドルの黒字(前年同期は38億8785万ドルの赤字)だった。旅行需要の回復に加え、在宅勤務の定着により長期滞在が増えた追い風を受けた。
1株損益は0.08ドルの黒字(前年同期は11.24ドルの赤字)だった。売上高、1株利益ともに市場予想を上回り、15日の時間外取引で株価は一時、同日終値より6%超上昇した。

エアビーアンドビーは新型コロナウイルスの流行により旅行需要が急減した影響を受け、21年4~6月期まで3四半期連続で最終赤字を計上した。10~12月期も変異型「オミクロン型」の感染拡大が懸念材料だったが、「予約やキャンセルへの影響は昨夏にデルタ型が広がった際よりも軽微だった」(同社)という。
新型コロナの流行により在宅勤務が定着し、どこでも仕事ができる人が増えたことも追い風になった。10~12月期は予約のうち22%を1カ月以上の滞在が占めた。同社はこうした新しい使い方への対応を強化する方針で、共同創業者のブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)がエアビーの登録物件に長期滞在する方針を示している。