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ロシアが対衛星攻撃実験 米「1500個以上のデブリ発生」

(更新)

【ワシントン=中村亮】米国務省は15日、ロシアが人工衛星に対するミサイル攻撃実験をしたと明らかにした。自国の衛星を破壊し、1500個以上の宇宙ごみ(デブリ)が発生したという。米欧とロシアの関係が一段と悪化しそうだ。

米国務省のプライス報道官は15日の記者会見で「ロシアの危険かつ無責任な行動が宇宙の持続性を危険にさらす」と非難した。1500個以上の追跡可能なデブリだけでなく、小さなデブリも大量に発生したという。

プライス氏はデブリが他国の衛星に衝突する恐れがあると指摘。国際宇宙ステーションの宇宙飛行士が被害を受けるリスクにも触れた。米航空宇宙局(NASA)は声明で宇宙ステーションとデブリが接近した際、飛行士が避難措置を講じたと説明した。

国防総省のカービー報道官は15日の記者会見で、ロシアからミサイル実験について事前通告はなかったと明らかにした。米軍で人工衛星は偵察活動や情報収集、ミサイルの早期探知、通信仲介など幅広い役割を果たしている。米軍はロシアや中国の対衛星攻撃能力の向上を強く懸念してきた。

米軍はデブリなど約3万個の物体を常時監視している。デブリが衛星などに近づくと当該国に通告して事故を防ぐ仕組みを設けており、追跡を急いでいるとみられる。

中国は2007年にミサイルで衛星を破壊した。この実験で3000個のデブリが発生したと米国は分析し、現在も監視対象にしている。インドも19年に同様の破壊実験に成功した。

ミサイル実験で米欧とロシアの対立に拍車がかかりそうだ。米欧はロシアがウクライナ国境付近に部隊を増強していると懸念する。中東からベラルーシを経由してポーランドなどに押し寄せる不法移民の問題も欧州ではロシアが「首謀者」との見方が出ている。

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