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米ブラックロック、運用9兆ドル突破 ETFやESG急伸

(更新)
運用資産が9兆ドルを突破したブラックロックのニューヨーク本社ビル=ロイター

【ニューヨーク=伴百江】米最大の資産運用会社ブラックロックの資産運用残高が3月末で初めて9兆ドル(約980兆円)を突破した。運用する上場投資信託(ETF)とESG(環境・社会・ガバナンス)関連のファンドに投資家からの資金が急激に流入し、運用手数料収入拡大に寄与した。2021年1~3月期に1720億ドルの資金が純流入。4四半期連続して流入額は1000億ドルを上回った。

15日に発表した1~3月期決算では、純利益が11億9900万ドルと前年同期比49%増えた。1株利益は7.77ドル(前年同期は5.15ドル)と市場予想平均の7.75ドルを上回った。株式で運用する商品を中心に投資家の資金が急激に流入し、運用手数料収入を押し上げた。収入は43億ドルと同19%増加した。

運用資産残高が前年3月末の6.4兆ドルから39%増の9兆ドルと過去最高になった原動力はETFとESGだ。コロナ後の景気回復を見込んだ株高とそれを背景に投資家の資金が「iシェアーズ」のブランドの同社ETFに急激に流入した。ETFからの収入は10億ドルと前年同期比21%増加した。

また、ESG関連の株式に投資するETF人気を背景に個人投資家の資金が急激に流入したことも運用資産を引き上げた。資産運用業界ではETF人気に加えてこの1年ほどでESGへの投資需要が高まっている。ブラックロックは過去にiシェアーズを取得したのに続き、ESG投資では業界リーダーとしての地位を確立、市場のトレンドを先取りする形で投資家の資産獲得に成功している。

4月初めにはESG投資に特化したETFの「米カーボン・トランジション・レディネス・ファンド」を投入。機関投資家の資金約12億ドルを集め、過去最大のETFが取引を開始した。ETFとESGという2つのEを冠する商品が4~6月期以降もブラックロックの業績拡大に追い風になるとみられている。

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