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Amazon「最高の雇用主目指す」 ベゾス氏、株主に約束

(更新)
ベゾス氏はCEO在任中で最後となる株主への手紙を公表した=AP

【シリコンバレー=白石武志】9月末までの退任を表明している米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は15日、在任中最後となる株主への年次書簡を公表した。同社の将来について「地球上で最高の雇用主」を目指すと表明し、取締役執行会長に退いてからも関連する取り組みを支援する考えを示した。

急成長に伴ってアマゾンの従業員数は世界で約130万人に達し、新型コロナウイルス対策などに不満を持つ倉庫労働者との対立が目立つようになっている。4月9日には米南部アラバマ州にある物流施設で労働組合結成の是非を問う従業員投票が反対多数で決着したばかり。今年の手紙では雇用と職場環境について多くの紙幅が割かれた。

アラバマ州での従業員投票の結果について、ベゾス氏は「(反対多数の)一方的なものであり、我々と従業員との直接的な関係は強固だ」と振り返った。一方で投票結果に安心したわけではないといい、「従業員の成功のためのビジョンをもっと明確にする必要がある」と述べた。

ベゾス氏は新たな約束として、アマゾンが「地球上で最高の雇用主」と「地球上で最も安全な職場」を目指すと表明した。CEO退任後も取締役執行会長として物流部門を担う大規模なチームと共に働き、新たな発明を通じて公約の達成を目指すという。「心に決めたことを失敗したことはない」とも述べ、強い決意をのぞかせた。

具体例として、アマゾンでは労働災害の4割が反復的な動作によって引き起こされる捻挫や筋骨格のゆがみに関連していることなどを挙げた。2021年からは異なる筋肉を使う業務を従業員の間でローテーションするなどの取り組みを始め、労災のリスクを抑えるという。

アマゾンの物流施設では倉庫労働者らに十分な休憩を与えず、ロボットのように酷使しているとの報道もある。ベゾス氏は94%の従業員が友人に働きやすい職場としてアマゾンを推薦している事実を示し、こうした報道について「正確ではない」と反論した。同社では仕事ができないことを理由に解雇する従業員は2.6%未満だというデータも示した。

ベゾス氏は創業来のビジョンである「地球上で最も顧客中心の会社」という従来の目標については変えない方針を示した。新たな約束によってアマゾンの成功を支えてきた顧客第一主義が弱まってしまうのではないかという懸念があることに理解を示しつつ、「(新旧の約束は)お互いに補強し合えると確信している」と強調した。

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