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オミクロン型の増殖速度「70倍超」 肺では増えにくく

香港大研究

(更新)
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【ニューヨーク=西邨紘子】香港大学の研究チームは15日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」のうつりやすさが「デルタ型」や変異前ウイルスの70倍以上に達する可能性があるとする研究結果を公表した。肺では比較的ウイルスが増えにくいことも確認した。デルタ型などに比べて重症例が少ない理由とも考えられる。

研究は査読前段階で、香港大がホームページで一部内容を公表した。ヒトから採取した組織を使い、オミクロン型、デルタ型と変異前ウイルスの複製速度を比べた。感染から24時間後に調べると、気管支ではオミクロン型がデルタ型や変異前ウイルスの70倍以上のスピードで増えた。一方、肺での複製の速度はオミクロン型がデルタ型の10分の1以下だった。

研究チームを率いた同大の陳志偉・准教授は、ウイルス感染者の病状は、ウイルス自体だけでなく患者自身の免疫反応にもよると指摘。たとえウイルスによって引き起こされる病状が軽くても、多くの人が感染すれば重症者や死者が増えかねないとし「オミクロン型の脅威は非常に深刻なものになる」と警告した。

一方、米ハーバード大とマサチューセッツ工科大(MIT)、マサチューセッツ総合病院は14日、米国で使用が認められるファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の3種類のワクチンが、追加接種なしではオミクロン型に十分な予防効果が見込めないとする共同研究の結果を報告した。

どのワクチンも、1回または2回の接種を受けた患者の血液ではオミクロン型に対し、感染予防に十分な量の中和抗体の生成が認められなかった。ただ、直近で追加接種を受けた場合、予防効果が期待できる量の中和抗体が生成されたという。

今後、各地でオミクロン型の急速な感染拡大が予想される中、重症化リスクが高いグループを中心に追加接種の重要性が高まりそうだ。

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