/

米連邦最高裁の増員、見解二分 大統領設置の委員会

【ワシントン=芦塚智子】バイデン米大統領が連邦最高裁の改革案について調査するために設置した有識者委員会は15日、最終報告書の作成に向けたオンラインの公開会合を開いた。委員会が会合に先立ち公表した討議文書によると、民主党左派が求めている最高裁判事の増員を巡っては委員の見解が分かれている。委員会は11月中旬に報告書を大統領に提出する。

現在の最高裁は9人で構成し、トランプ前大統領が保守派判事3人を指名したことで保守派6人、リベラル派3人と保守に傾いている。このためリベラル派判事を増やしたい民主党左派を中心に判事数を最高で15人に増員する案が出ている。合衆国憲法に判事数の規定はなく、19世紀には現在の9人になるまで増減があった。バイデン氏は増員に消極的とされる。

討議文書は、判事数の変更は議会に権限があるとの見方を示した上で「増員が賢明かどうかについて委員の見解が二分している」と説明。増員によって判事の党派バランスが是正され、多様性も高められるといった賛成意見の一方、党派的な目的による増員は最高裁の正統性を傷つけ、上院が追加判事の承認を拒否する恐れもあるとの反対意見も記した。会合でも支持、反対双方の発言が出た。

終身制の判事に任期制限を設ける案については「広い超党派の支持がある」と肯定的な見方を示した。委員会は討議文書について、委員会全体の最終見解ではないと強調している。

バイデン氏は今年4月、委員会設置の大統領令に署名した。世論調査では判決内容や党派色を巡る不満などから最高裁の支持率は落ち込んでいる。4日に始まった今会期では人工妊娠中絶や銃規制の是非といった米世論を二分する重要案件を審理している。判断によっては国民の不満が高まり、改革を求める声が強まる可能性がある。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

バイデン政権

アメリカの「バイデン政権」に関する最新ニュースを紹介します。その他、日米関係や米中対立、安全保障問題なども詳しく伝えます。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン