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カナダ、23年にEV電池工場 ケベック州と共同出資

トルドー首相はEV分野での差別化に向け企業への積極投資を続けると表明した(15日、モントリオール)=ロイター

【ニューヨーク=白岩ひおな】カナダのトルドー首相は15日、ケベック州に電気自動車(EV)用のバッテリーパックの工場を新設すると発表した。2023年初頭に生産を開始する。同州の電気トラック・バスメーカーのライオン・エレクトリック社に1億カナダドル(約87億円)を州と共同で出資する。ケベック州は35年までにガソリン車の新車販売を禁止する方針で、EV普及に向けた国内の生産体制構築を後押しする。

ライオン・エレクトリックは中型の全電動トラックを年間2500台生産し、米アマゾン・ドット・コムの中継輸送向けの納車も手掛ける。20年11月には特別買収目的会社(SPAC)のノーザン・ジェネシスとの合併によるニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場計画を発表した。

ケベック州はEV電池の原料となるリチウムやニッケルなどの金属が豊富に埋蔵されている。新工場は輸入に頼っていたEV用のバッテリーモジュールやバッテリーパックの生産・組み立ての自動化設備を備える。マーク・ベダール最高経営責任者(CEO)は「EVの供給網に必要な要素がそろい、経済・環境両面で大きな利益をもたらす」とみる。年間1万4000台の中・大型車の電動化と生産コストの削減につながるという。

総工費は1億8500万カナダドルで、このうちカナダ政府とケベック州政府がそれぞれ5000万カナダドルを拠出する。トルドー氏は「技術革新への投資を通じ、回復力と競争力のあるクリーンな成長経済への移行を加速する」と意義を強調した。工場への出資は、ケベック州が企業支援やEV購入の補助金など温暖化ガス削減に5カ年で67億カナダドル(約5860億円)の予算を投じる計画の一環でもある。

NYSEへの上場は21年1~3月期中に完了する見込みだ。合併時の評価額は19億ドル(約2070億円)を見込み、調達した資金は米国内の工場建設や先進的なバッテリーシステムの開発などにあてる。新工場の投資計画の発表後、ノーザン・ジェネシスの株価は一時15%上昇した。

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