米国、ウクライナに追加武器支援 1100億円規模

【ワシントン=坂口幸裕】米政府は14日、ロシアが侵攻を続けるウクライナに7億2500万ドル(1100億円)規模に相当する追加の武器支援を決めたと発表した。高機動ロケット砲システム「ハイマース」や155ミリりゅう弾砲の弾薬などが柱になる。
ロシアによる侵攻が始まった2月24日以降、米国が約束した安全保障に関する支援額は176億ドルに達する。ロシアのレーダー施設を破壊するミサイルや軍用車両も含む。ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ領の奪還をめざす同国政府を支える。
ブリンケン米国務長官は14日の声明で「米国は自由と独立を守るウクライナに寄り添い続ける」と強調した。
米国は12日、ベルギーの首都ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)加盟国など50カ国ほどの国防相らが参加する国際会議を主催し、各国によるウクライナ支援を継続する方針を確認した。
米政府は7月に供与を決定した中距離の地対空ミサイルシステム「NASAMS」2基を近くウクライナに送るメドが立ったとしており、月内にも現地に届く見通しだ。ロシアによる攻撃に備えた防空態勢の強化が狙いで、ドイツもミサイル防衛システムを譲渡した。

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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